刑事事件に強い弁護士の特徴と探し方

痴漢や盗撮などの性犯罪、万引きや詐欺などの財産犯、刑事事件にはさまざまな種類があります。

いずれにせよ刑事事件になってしまったら、早急に弁護士に刑事弁護を依頼しなければなりません。

ただ刑事弁護を依頼する弁護士は誰でも良いわけではありません。刑事事件に精通している弁護士を選ぶ必要があります。

今回は刑事事件に強いとされる弁護士の特徴や探し方などを解説しますので、刑事弁護人をお探しの方はぜひ参考にしてみてください。

1.刑事事件の経験が豊富

まずは刑事事件に関する経験に注目してみるとよいでしょう。

これまでの実績はHPなどに掲載されているケースも多いので、まずはネット情報から調べてみましょう。

もっとも、刑事事件の経験そのものはまだ少なくても、ベテランの弁護士よりも遥かに良い仕事をする若手の弁護士も多いです。刑事弁護の理論と技術は、日進月歩ですから、旧来の手法に囚われたままの活動では、かえって依頼者が不利な状況に陥ることさえあります。

こうした若手の弁護士を見分けるためには、次に述べる「現在、刑事事件に力を入れている」かどうかを確かめてみるのも有効でしょう。

2.現在、刑事事件に力を入れている

刑事事件は弁護士業務の中でも好き嫌いがあり、取り組まない方はまったく取り組みません。また、過去に刑事事件に力を入れていても、現在はあまり取り組んでいない、といったタイプの弁護士もいます。

刑事弁護を依頼するなら、「現在」刑事事件に力を入れている弁護士を探すべきです。

北陸地方では、現在、刑事事件に力を入れている弁護士であれば、通常は「刑事弁護センター」や「刑事弁護委員会」などの委員会に所属しています。

また、「日本刑法学会」などの学術団体に所属している弁護士も、現在、刑事事件に力を入れている可能性が高いです。よほど刑事事件に関心がない限り、こうした任意加入の学術団体に所属することはないからです。

以上のほか、『刑事法ジャーナル』や『季刊刑事弁護』などの専門誌に寄稿した実績があるかどうかも目安になります。こうした専門誌については、国内トップクラスの刑事弁護人や、そうした刑事弁護人の弟子筋でなければ、寄稿の声がかからないからです。

3.同一分野の実績が高い、熱心に取り組んでいる

刑事事件にはさまざまな分野があります。

たとえば痴漢や盗撮、強制わいせつなどの性犯罪もあれば、名誉毀損・侮辱罪などのネット系犯罪もあります。万引きや詐欺、横領などの財産犯、暴行や傷害などの粗暴犯、覚醒剤などの薬物犯罪など、分類していくと細かく分けられます。

できれば「頼みたい案件と同一分野の実績の高い弁護士」に依頼しましょう。直接、電話で実績を問い合わせてみるのも有効です。

4.フットワークが軽い

よく言われることですが、刑事事件への対応では、フットワークの軽さが求められます。

もっとも、この「フットワークの軽さ」とは、単に外出に意欲的であるということを意味するものではないと思います。

例えば示談交渉ひとつとっても、直接会いに行くことなく電話で合意に至ることができるならば、それで十分なのであって、多くの被害者にとって不愉快でしかない直接の面談を毎回無理に頼み込んで、それを「フットワークが軽い」などと喧伝するのは、おかしな話です。

結局のところ、ここで求められる「フットワークの軽さ」とは、その弁護士にとって刑事事件の優先順位が高いこと、つまり「刑事事件が好き」ということではないかと思います。「現在、刑事事件に力を入れている」という点と共通する部分が多いでしょう。

5.コミュニケーションをとりやすい

最後は、刑事事件に強いかどうかとは違う視点の話になりますが、あなたが話しやすいと感じる弁護士に依頼することが大切です。もしかすると、これこそが最優先事項かもしれません。

あなたが話しやすいと感じる弁護士は、あなたに対しても話しやすいと感じていることが多いものです。弁護士も人間ですから、話しやすいと感じる依頼者に対しては、弁護方針について、より率直に意見交換をしやすくなります。

電話や相談で直接話してみた印象は、かなり参考になると思います。弁護士は、ご相談いただいた結果、受任に至らなかったとしても、全く気にしませんので、まずはご相談ください。

当弁護団では刑事弁護に積極的に取り組んでおります。お困りの方がおられましたらお力になりますので、お早めにご相談ください。

keyboard_arrow_up

05055270847 お問い合わせバナー 無料法律相談について